『 弦月展2006 』ご報告
2006年11月1日
関西学院 絵画部OB弦月会
事務担当・佐々文章(H1卒)

おかげさまで、9月開催の『弦月展2006』は6日間で720名ものお客様が会場に来られ、盛況のうちに終了しました。遅くなりましたが、9月9日のOB会ミーティングの議題などをもとに、今展覧会の反省点や次回への課題などをご報告いたします。


1.今回の『弦月展2006』を振り返って

<開催までの準備>
昨年9月1日 西宮市内在住メンバーで「北口ギャラリー」抽選申し込み、会期・会場が決定11月   OB総会案内時に、約400名のOBに開催告知
今年5月下旬 約370名のOBに、往復ハガキで展覧会開催及び作品募集の告知発送
6月   約70名が出品申し込み(95名が不参加の返事。ハガキ返信率45%)
7月下旬 出品者への事務連絡文書送付


<次回へ向けての諸課題>
事務作業のさらなる分担
展覧会開催時には、別紙の通りさまざまな事務作業が発生します。今回は返信ハガキの取りまとめを森保子さん(H4卒)にお願いしましたが、まだまだ人手不足の状態です。会期が近づくと私も森さんも仕事から帰宅してから夜中にOB会の事務作業をするような状態でしたが、やはりこのような状態では長続きしません。平成卒年代のメンバー数名で展覧会事務作業を分担していく体制を次回展までに整えたいと思っています。

出品キャンセルについて
当初の出品申し込み予定から、7名の方が出品キャンセルされました。仕事・家庭や健康状態など、それぞれ事情がおありで仕方がないのですが、会計担当は当初の出品申し込み人数で収入予測を立てており、キャンセルが多いと当然収支計画が狂います。また発注した作品ネームカードが無駄になったり出品目録を訂正しなければならない等、事務作業の手間も増えました。
次回展から、会期前(例えば2週間前)の出品キャンセルに対しては、出品料の半額程度のキャンセル料を徴収することを検討しています。

収支状況・・・ 別紙参照 会計担当・鈴木純一さん(H1卒)
OB会の会計状態が脆弱なため(通常時の平均残高は約25万円)、展覧会前になると出費がかさみ、残高が枯渇して個人の立て替え金が多くなってしまう状態です。もう少し残高を増やして(理想は倍の50万円)会計状態を強化したいのですが、引き続き幹事メンバーで今後の課題としていきます。
※兵庫県の『平成18年度・芸術文化活動支援事業』の補助金を県の芸術文化課に申請中で、今展覧会に対して10万円が交付されます。展覧会の単独収支も当初予定ではでトントンのはずでしたが、出品キャンセル多数の為収入不足となり、この補助金が無ければ赤字でした。

期日やルールの厳守
弦月会の昔からの悪い癖なのでしょうが、期限や決まり事にルーズな方が多く、事務担当としてこれが一番困ります・・・。あまり厳しいことは言いたくないのですが、出品申し込み・作品タイトル連絡・出品料振込みなどの期日や方法をきちんと守っていただきたいです。
搬入に関して
搬入日はとにかく一番忙しい日なので、なるべく若手OBの方にも参加して欲しいのですが、平日なので難しい状態です。今後は現役部員にアルバイトで来てもらうことにします。
搬入は集合時刻(今回は12時)を厳守して欲しいです。作品の壁面割り当てがほぼ確定した頃に作品を持ってこられると、展示構成が狂いが生じ、手間が増えます。今回も可動パーテーションを急遽増設してもらうなど、ギャラリー事務の方に迷惑を掛けました。遅れる場合は連絡を入れていただくか、事前に郵送していただきたいと思います。

当番に関して
西宮北口ギャラリーの使用ルールとして、19:00の退出時に ?空調の電源を切る ?蛍光灯とスポットを消す ?戸締りをして鍵を事務室に返す という3点の徹底をギャラリー事務所から説明を受けましたが、初日からこの事が守れず翌日厳重注意を受けるという事がありました。次回展からは会場当番の申し送り事項を受付に残すなどして、次の日の当番への連絡事項をキチンと伝えていくことを留意していただきたいです。

搬出に関して
搬入日ほどではないですが、搬出は制限時間までに撤収作業を終えなければならないので、やはりバタバタします。宅配便業者の集荷予約や着払い希望者の伝票確認などを担当する『搬出担当責任者』を決める必要があると感じました。搬出に来られた方々は、自分の作品のことだけではなく、余裕があれば他の作品の梱包作業や会場の現状復帰作業を手伝ったりするなど、少しだけ気を遣っていただければ、作業全体が非常にスムーズになります。

<次回展の会期・会場>
次回は『弦月展2008』。会場は同じく西宮市立北口ギャラリーの予定です。
来年9月1日に西宮市内在住メンバーで申込み→2008年の9月1週目の開催を狙いたい。
※展覧会場の検討について
  昨年来、幹事ミーティングでさまざまな諸条件から会場の検討を重ねました。展覧会が長続きすることを第一目標とした結果、隔年開催で、会期は8月下旬〜9月上旬、現在の大阪〜神戸界隈の会場でベストなのは「西宮市立北口ギャラリー」との結論に達しました。
もちろん今後新しい展覧会場が出来てくれば要検討です。また、年輩の方々にとって思い入れの深い天王寺の「大阪市立美術館」の地下展覧会場も、可能性が全く無いわけではありません。


2.今後のOB総会開催について
去年11月に関西学院会館でOB総会・懇親会を開催しましたが、こういった「年に1回きっちり総会を開きます」というスタイルはOB弦月会には馴染まないように感じました。今後は今回のような行事の際に、軽いミーティングスタイルで開催していきます。来年(2007年)は10月か11月頃に、「弦月展2008」を議題にして開催することになると思います。

3.OB弦月会ホームページ
山畑勝哉さん(H18卒)が管理人となって、徐々にクオリティアップしています。弦月展の写真もアップしています。OBみなさまの個展やグループ展開催・公募展入選などの情報があればご連絡下さい。http://ob-guenguetsukwai.web.infoseek.co.jp/

4.弦月会創立100周年に向けて
 2015年に弦月会は創立100周年を迎えます。100周年誌の発行を目指して、長期計画で編集作業を行なっていきたいと考えています。いろんな年代のOBの方々に弦月会に関する話を聞いて文書化していき、写真や資料類も集めていかなければなりません。
かなり根気と労力を要する事業なので、編集方針を決め、大勢の手で時間をかけて、すこしずつ作業を進めていきます。
?現役の活動状況
今回のOB展には、多くの弦月会現役部員が展示を見に来てくれました。石阪春生さんのトークショーも非常に興味を持って聞いてくれたようです。現役部員との交流はOB会活動には欠かせないものなので、現役の展覧会を見に行くなど、引き続き現役活動へのご理解とご支援を宜しくお願いします。
  ※今後の展覧会予定
  新月祭・秋季学内展 11月2日(木)〜 5日(日) 於:新学生会館2F
  第84回弦月会展  12月6日(水)〜10日(日) 於:原田の森ギャラリー・西館


5.さいごに

昔も今も弦月会は非常に面白いクラブであり、在学中は熱心に美術活動に打ち込むのですが、卒業後は仕事や家庭の都合から、美術から離れてしまう人がほとんどです。OB弦月会の目的の一つとして、展覧会を開催することによって卒業後も美術を続けられる環境作りのお手伝いができれば、と思っております。
そのためには、OB弦月会は「規模の大きさ」や「レベルの高さ」を求めない会でありたいと思います。また、関学の他の多くの同窓団体にありがちな“特定の年代層に偏る”ことのないよう、どんな年代の人でもいつでも気軽に参加でき、世代を越えて美術つながりで楽しめる状態をつくっていきたいです。その結果として、展覧会の出品者数や来客数が増えたり、見応えのある作品が多数展示される内容の濃い展示になれば、それは嬉しいことです。ベテランの重厚な油絵もあれば若手のハチャメチャな作品もある寄席的な展示が、やはり弦月会らしいのではないでしょうか・・・。

今回のOB展は、作品や来客者数も期待以上の結果で、OB会活動が徐々に軌道に乗ってきたことを実感しています。しかしその反面いくつかの課題も見えてきています。
我々のような趣旨の団体の場合、搬入〜展示〜当番〜搬出などの展覧会運営に関しては、やはり『自己責任』が大原則です。事務担当者は取りまとめのお手伝いはしますが、やはりメンバー一人一人の方が、展覧会やOB会運営に際して「何か自分で出来ることはないか」、今一度考えていただきたいと思います。